5月から鍼灸師、鍼灸学生が参加し、勉強しあう勉強会に参加しております。
(時間が合うときに参加してます)
前々回のテーマは耳鍼。
耳ツボと聞くと、耳ツボダイエットを思い浮かべる方が多いかと思います。
耳ツボの歴史はとても古く、
2000年前の医学書である黄帝内経にも記述があり、
1957年にはフランスのP.ノジェ氏が論文を発表し、その研究は息子であるR.ノジェ氏に引き継がれ実践されています。
現在の耳ツボ療法はこのノジェ氏によるものがベースとなっています。
もちろん、耳にあるツボや反射区に鍼などで刺激するだけであっても効果は期待できます。
しかし、ノジェ氏の論文には、そのツボに特異的な周波数で刺激することにより効果が高まることが報告されています。
まさに今回の勉強会は、耳に鍼をして通電、周波数による違いなど体感するものでした。
受けた感覚としては気持ちよく、当院のメニューであるそよぎコースを受けているような瞑想状態に近い感じでした。
施術前に確認した腹診による圧痛も和らぎ耳だけでも全身に影響が及ぶことを実感できました。
まだまだ検証することはたくさんありますが可能性を秘めていることは確か。
今後は耳への通電用の機械も導入し、いろいろな検証をしていこうと思っております。
その際はモニターなどの協力もぜひよろしくお願いします!
参考文献
Nogier博士の耳介治療ハンドブック
耳針治療の実際
History of Auriculotherapy: Additional Information and New Developments
Raphaël Nogier, MD Med Acupunct. December 2021; 33(6): 410–419.