是梵(ぜぼん)治療処

コラム
COLUMN

五行からみる2025年④

2025年の干支は、「乙巳(きのとみ)」で、

「乙」には陰陽五行では【木】の性質があり、

新しい改革創造に歩を進めるが外の抵抗も強い、

でもどんな紆余曲折を経てもそれを進めていかねばならない、

 

「巳」には陰陽五行では【火】の性質があり、

従来の因習的生活に終わりを告げる新たなることへの準備が整った

という意味があることを紹介しました。

 

十干と十二支のそれぞれが意味することもありますが、

陰陽五行においては、この組み合わせが重要になります。

組み合わせによってはお互いに打ち消し合ったり、強め合ったりすることがあります。

 

「乙」【木】と「巳」【火】は、木は燃えて火を生むという、

「木生火(もくしょうか)」という「相生(そうせい)」と呼ばれる組み合わせになります。

よって

前に進みたいけど障害がある、それでも進んでいくんだというエネルギーが発火して爆発的な変化を起こすとも読み取れます。

滞りを一掃せよということです。

 

これまでの「乙巳」の年の出来事で

主なものでいうと、

645年:大化の改新(乙巳いっしの変)

1185年:壇ノ浦の戦いで平氏一門が滅亡
1305年:嘉元の乱が起こり北条時村暗殺 鎌倉幕府の権威失墜、鎌倉時代の終焉に向かって突き進む

1605年:徳川家康が徳川秀忠に将軍の座を譲る 戦国時代の終焉と徳川政権の始まり
1905年:ポーツマス条約(日露講和条約)調印 日露戦争終結

 

などなど、戦乱や改革の開始や終結、変革の火種となることが多く感じます。

今年は、自分にとっても社会にとっても今までの慣習にケリをつけて、

いかなる抵抗とも戦って思い切って革新の歩を歩む年回りといえます。

 

この革新の一歩を踏み出すために自分自身を見つめ直し、

これまでの価値観や考え方を再評価し、

新たな視点を持って挑戦を恐れずに進んでいくってことでだと思います。

僕もこの「乙巳」の干支の教えに従っていきます。

 

参考

「干支の活学」安岡正篤

「東洋医学講座」小林三剛