コラーゲンを食べてお肌プルプルなんてことをよく聞きます。
実のところコラーゲンの経口摂取により、肌のコラーゲン量が増すというエビデンスはありません。
それでも、牛スジや、鶏ガラなど、コラーゲン含量の多い食材を食べた翌日の肌の調子がいいということは経験上あります。
コラーゲンの摂取に関する研究によると、1日5gから10gの摂取で、肌状態の改善などの報告があります
〔小山洋一:コラーゲンの肌への作用・最新研究,食品 と開発,44,10–12(2009))
コラーゲンはタンパク質の一種です。よって摂取すると、
タンパク質→ペプチド→アミノ酸と酵素分解され、吸収されます。
吸収されたアミノ酸は、再びたんぱく質に再合成されて身体の必要な場所に補われます。
そのため、コラーゲンを摂取してもアミノ酸まで分解され、再びコラーゲンとして再合成されるのかという疑問があり、
エビデンスを確立できない理由の一つです。
また、コラーゲンにおいては、一部は分解される過程でアミノ酸まで分解されず、コラーゲンペプチドの状態で吸収され、
このコラーゲンペプチドがコラーゲンなどを作る働きを促進するという報告もあり、これが食経験上の効果の実感に当たるかなと思います。
コラーゲンを取ることはタンパク質を取ることでもあり、肌に対してもありますが、身体にとって必要なことです。
あくまでも可能性の話ですが、
美容鍼は、肌(真皮層のコラーゲン)に微小な傷をつけます。
美容鍼の後にコラーゲンを摂取すれば、たとえアミノ酸まで分解されたとしても肌の修復のためにコラーゲンに再合成されて補充されるかもしれません。