今日から8月7日の立秋までの18日間は夏の土用になります。
土の用と書いて土用。
用には「はたらき」という意味もあって、土のはたらく時期なんです。
1年に四季があるというのは、1年の「はたらき」に4つの特徴があるということです。
そして、この4つの特徴は、種類の異なるものです。
種類の異なる4つの特徴を作るためには「はたらき」を変化させなければなりません。
そこに【変化の「はたらき」】が生じます。この【変化の「はたらき」】が生じる時期が土用となります。
春から夏、夏から秋、秋から冬、冬から春と、年に4回の土用があります。
これら4つの土用の『はたらき』もそれぞれが特徴を持つ種類の異なるものです。
夏の土用の時期は体表の熱を冷ますためにエネルギーを消耗します。
体表の熱を冷まそうとしているのに体内に冷えがあると身体全体を冷やすことになってしまいます。
冷たいものは控えましょう。
また、東洋医学では、人間も含めた自然界全ての事象を
5つの要素、「木」、「火」、「土」、「金」、「水」にグループ分けして考えます。
この中にも「土」があります。
人体において「土」にあたる部分は胃や脾臓(膵臓)、消化に関する部分です。
土用の時期は、消化器が働く時期でもあるのです。
この時期に疲労が蓄積していたり、普段の不摂生によって、
消化器がうまく働けないと大きく体調を崩すことにもつながります。
食べ過ぎにも注意です。
土には、作物を育てることも腐らせることもできます。
土を耕すように消化器を労って身体を耕す気分で土用を上手くお過ごしください。
そして、
変化に動じない防衛力を備えるためにも日頃の身体のメンテナンスが必要です。
そんなメンテナンスのひとつに鍼灸という選択も入れてもらえるとありがたいです。