分子栄養学とは、オーソモレキュラー栄養医学とは、日本では「分子整合栄養医「学」と呼ばれ、Ortho整える、Molecule = 分子、Nutrition =栄養、Medicine = 医療・医学という考えに基づき、適切な栄養素を補うことにより臓器や細胞の機能を向上させ、疾病の予防や治療、免疫力の改善を目指していきます。
日常生活の中で様々な栄養素が消費され活動しています。消費のされ方は性別や体質、疾患によりそれぞれです。消費されてしまう栄養素を身体という倉庫に補っておこう、症状として現れる前に食事を見直していきましょう、という考えです。
オーソモレキュラー栄養医学の正しい理論、生化学 (主に血液検査) データの解析、サプリメントの適切なアドバイス、病態別栄養アプローチ、 食事指導など、すべてを網羅して学べる講座を修了した栄養カウンセラーである、認定ONP(オーソモレキュラーニュートリションプロフェッショナル)の資格を取得しております。
栄養療法は根本的な原因を改善することを目的としています。例えば、生活習慣病といわれる高血圧や糖尿病、高脂血症などの多くは、 内臓脂肪の異常な肥大が原因です。内臓脂肪が出す様々なホルモン様物質や炎症のもとになる物質が病気の原因になっています。内臓脂肪を減らすような効果的なやせ方が出来れば、多くの問題が解決します。内臓脂肪を増やすのはインスリン、インスリンの分泌を増やすのは血糖値の上昇、だから血糖値を上げないようなものを食べよう! という具合です。実際に、要点をしぼって食事療法をしていただくと本人も驚くほど短期間で効果があがります。 体は体の理論通り正直に変化するので当たり前といえば当たり前です。 栄養療法では当たり前の体の働きに注目してそれを少しだけ後押ししています。様々な病気に対して栄養療法は根本的な原因を診断してアプローチしています。その結果、薬を使わず本来持っている体のきを利用して目覚ましい効果をあげているのです。( ひめのともみクリニック 内科医 西澤真生先生ブログより抜粋)
オーソモレキュラー栄養療法は、3つの輪から成り立つと考えてよいでしょう。
1.食事
血糖のコントロール
タンパク質摂取の最適化
1つ目の輪は基本となる『食事』です。野菜が多めなどの一般的なバランスの良い食事が必ずしもその人にとって最適な食事とは限りません。オーソモレキュラー栄養療法では、個々の状態に応じた食事方法を取り入れています。特に「血糖値の安定化」と「タンパク質の最適な量の摂取」を基本としています。
2.サプリメント
栄養素の補充
2つ目の輪は『サプリメントによる栄養素の補充』です。オーソモレキュラー栄養療法では、代謝のトラブルを改善させる働きを持つ栄養素を利用するため、高用量のサプリメントでの「栄養素の補充」が必要になります。
3.生活習慣
ストレスマネジメント
適度な運動
3つ目の輪は『生活習慣』です。運動や睡眠、日常生活に潜む様々なストレスは栄養の代謝に大きく影響しています。ストレスは栄養素の消費量を増し、 栄養欠乏を引き起こす原因でもあります。オーソモレキュラー栄養療法では、日常の生活習慣などで消費する栄養素についても注目しています。