是梵(ぜぼん)治療処

コラム
COLUMN

コーケントーとは

コーケントーとは、 太陽光に似た光線 (可視総合光線) を人体に照射することで、赤外線 可視線・わずかな紫外線等の連続スペクトル光線と熱の効果によって日常生活に必要不可欠なエネルギーを補う医療機器です。
太陽光と同じ作用が得られ人体にとっていちばん自然であり、また人体に適合する人工光線であり、光と熱で症状の回復・改善及び健康維持をはかるものです。
光線研究所から感謝状もいただいております。

  

 

可視総合光線とは
可視総合光線療法の光線は、太陽光と同じように紫外線、可視線、赤外線の3種類の光を含む連続スペクトルであり、人工太陽とも呼べる光線です。
したがって、太陽光と同じ作用が得られ人体にとっていちばん自然であり、また人体に適合する人工光線と言えます。
可視総合光線は、地表に到達する太陽光に比べ僅かな紫外線しか含まれておらず、 また人体に有害とされる短波長の紫外線は含まれていません。可視総合光線は私達の生体に必要な太陽光に代替しうる光線と言えます。

太陽光は人体にとって不可欠なものです。
歴史的に見ても、後年医聖と称えられたヒポクラテスは太陽光線で病気を治した最初の人であるとされており、19世紀末にデンマークの医師、NRフィンゼンによりカーボン・アーク灯が発明され近代光線療法の道を開き、光線療法の成功により1903年にノーベル医学賞を受けています

現代においては、生活・勤労形態の変化、異常気象、オゾン層の破壊などにより、健康な人であっても、十分な太陽光を安全に浴びることは難しくなっています。 また、入院治療や自宅療養の場合など、太陽光から遠ざかる生活が多くなりがちです。そこで、必要になるのが、 季節、天候、 時間、場所を問わず安定的に得られてしかも安全な太陽光に代わる可視総合光線です。

 

可視総合光線の多彩な作用

【光化学作用】
可視総合光線の中の紫外線は皮膚内の物質に作用し、光化学作用により色々な光産生物質が産生されます。
その中で科学的に解明されているものは、すでに50種類以上におよび、全身の様々な器官をコントロールしています。

皮膚内に存在する7-デヒドロコレステロールをビタミンDに変換します。
ビタミンDは腸からのカルシウムの吸収を始め、カルシウム代謝を介して生体の細胞機能の恒常性維持に重要な作用があります。

・骨軟化症、骨粗鬆症、変形性関節症の治療と予防
・アトピー性皮膚炎、花粉症などの治療と予防
・動脈硬化、糖尿病など生活習慣病の治療と予防
・角化細胞の増殖抑制作用による尋常性乾癬、魚の目、タコなどの治療と予防
・インスリン分泌の調整による高血糖、糖尿病などの治療と予防)
・発ガン抑制作用によるガン、腫瘍の抑制

【深部温熱】
生体への浸透力の大きな長波長の可視線(赤色)と短波長の赤外線(近赤外線)の作用により、光線照射局所に充血を起こして血流を増加させ、患部の血行を改善します。

・末梢血管の拡張による冷え性、ひび、あかぎれ、しもやけ、脱疽などの治療と予防
・冠状動脈の血行改善による心臓病の治療と予防
・末梢血管の拡張、心臓機能強化による高血圧症、低血圧症の治療と予防
・消化管の動きや消化機能の改善

【生体リズム調節】
可視線は眼を通過して網膜に達し、その刺激は視神経を介して脳神経系に達し、脳の中心付近にある松果体に作用して、松果体ホルモン(メラトニン)分泌を調節する。メラトニンは脳下垂体に作用し、生体リズム、からだの成熟、性腺の周期的活動、血圧調節、免疫機能、抗酸化作用など、多くの機能に関与しています。

・時差による睡眠障害(時差ボケ)、不眠症、季節性うつ病、認知症などの治療 と予防
・メラトニンの降圧作用による高血圧の抑制
・メラトニンの脂質低下による心臓病の治療と予防

【鎮痛】
深部温熱作用により患部の血流を改善し、プロスタグランジン、ヒスタミン、ブラジキニンなどの発痛原因物質をすみやかに除去し、痛みの原因を改善し、炎症を鎮める作用を発揮します。また、痛みの調節機構を刺激して、痛みの閾値(痛いと感じる刺激量のレベル)を上げる作用によっても鎮痛効果をもたらします

・関節痛(肩、肘、指、股、膝、足など)・神経痛(三叉神経痛、坐骨神経痛な ど)の 治療と予防
・椎間板ヘルニア、腰椎捻挫、変形性腰痛症などによる急性、慢性腰痛の治療と 予防
・膠原病による間節痛の治療と予防
・スポーツ、外傷などによる打撲、筋肉痛の治療
・外傷による傷、抜歯後、火傷などの痛みの治療
・偏頭痛、腹痛などの血管や内臓筋肉の収縮による痛みの治療と予防

【免疫調節】
可視総合光線療法は、ビタミンD、カルシウム代謝を介する免疫調節機能がある。多くの原因不明の疾患には免疫異常が関与しており、光線による免疫調節作用の応用範囲は広いです。

・風邪、気管支炎など感染症の治療と予防
・慢性関節リウマチ、強皮症、橋本病などの自己免疫疾患(膠原病)の治療と予 防
・発ガン抑制作用によるガン、腫瘍の抑制

【消炎(腫脹吸収)】
可視総合光線には鎮痛効果と同時に、強い抗炎症作用があります。

・扁桃炎、中耳炎、関節炎などの腫れの治療
・痛みを伴う種々の疾患の腫脹吸収

【肉芽発生】
可視総合光線は、創傷部(負傷部位)の血行改善とともに創傷部の治癒過程をすみやかに進め、種々の細胞を呼び寄せて強靱な肉芽を形成を促し、創傷の回復を早めるます。

・褥瘡(床ずれ)の治療と予防
・外傷、手術痕、火傷の治療と予防

【殺菌】
可視総合光線の中の紫外線は、白血球の遊走能、食菌能を強化することから、防御機構を介して細菌感染症の治療、予防にも有効です。

・風邪、気管支炎など感染症の治療と予防
・外傷、手術創、火傷など創傷部の感染の治療
・アトピー性皮膚炎など皮膚病における細菌の二次感染の予防
・扁桃炎、中耳炎などの感染の治療と予防
・ニキビの感染予防
・痔核、痔ろうの細菌感染の予防

【睡眠】
可視総合光線は、血行改善と自律神経(生体リズム)内分泌、松果体ホルモンの働きを調整し、自然な眠りをもたらします。

・種々の睡眠障害

【食欲・便通】
可視総合光による皮膚、内臓の血行改善とヒスタミンなどの光産生物質の作用により、消化管の働きを活発になり、食欲を増進し、便通を良好にします。

・胃炎、胃潰瘍、便秘など胃腸病の治療と予防
・胃下垂の治療
・胃・大腸切除後の食欲増進の治療

【解毒】
可視(青色領域)光線は、血中に増加した脂溶性(油に溶けやすい)ビリルビンを水溶性(水に溶けやすい)ビリルビンへ変化させる作用があり、新生児重症黄疸にも利用されています。
可視総合光線は、肝臓、腎臓、免疫の機能を活性化し解毒作用を発揮します。

【コレステロール低下】
可視総合光線は、脂質代謝を改善し、コレステロールや中性脂肪を下げる働きがあります。

・動脈硬化の治療と予防
・冠状動脈の動脈硬化の進行を抑え、心臓病の治療と予防
・末梢血管障害、脱疽の治療と予防
・脂肪肝の治療と予防

【消痒(しょうよう)】
可視総合光線は、皮膚病によるかゆみだけでなく、種々の疾患によるかゆみに有効です。

・糖尿病、腎不全、肝臓病などによるかゆみ

【利尿】
可視総合光線は、新陳代謝を盛んにし、血行と腎臓機能を改善し、特に尿量を増やす効果があります。

・心臓病、腎臓病、種々のむくみ、夜間頻尿に利用
・痛風の治療に応用(尿酸の尿中への排泄を促進)

【筋力・運動能向上】
可視総合光線は、自律神経系、ビタミンD産生を介して、副腎皮質ホルモン分泌を促進し筋力や運動能を向上させます。

・虚弱な体質の児童
・学童の運動能力と疲労に対する抵抗力の向上、目の疲れの軽減

【呼吸機能改善】
可視総合光線は、血液循環調節作用と去痰作用により呼吸機能を改善させます。

・慢性気管支炎、気管支喘息、肺気腫、塵肺症

【神経機能改善】
可視総合光線は、光化学作用と温熱作用により、神経機能を改善させます。

・脳卒中後遺症(手足の麻痺)、神経麻痺、小児麻痺、手足のしびれ

 

『可視総合光線療法理論と治験』医学博士 黒田一明著 より引用