今年2025年の干支は乙巳(きのとみ・いっし)です。
今年の干支は?と聞けば巳年だよ、と思われますが正確には乙巳です。
この「乙」って何?ってことです。
干支という字は、「干(かん)」と「支(し)」で成り立っています。
この「干」に当たる部分が「乙」、
「支」に当たる部分が「巳」、併せて「乙巳」です。
干支は、陰陽五行説を基に、
年単位だと、60年周期
月単位だと60か月周期、
日単位だと60日周期
で循環する「暦」の一種です。
よって今年は
暦的には、60年に一回の乙巳の年ということになります。
「干」というのは、10種類あり、「十干(じっかん)」と言います。
「支」はおなじみ12種類の動物があてはめられ「十二支」です。
「十干」と「十二支」を組み合わせが全部で60種類あります(10と12の最小公倍数)。
「干」は「幹」で、その年を象徴する代表、
「支」は「支える」で「干」の意味を支えるという認識でいいかと思います。
古代中国ではでは干支の組み合わせを考察し、
1年の気候や社会状況、身体への影響を推測し、生活に役立ててきた歴史があります。
還暦も「暦が還る」、60年で暦が一巡して戻るという意味を持っています。
干支は「十干」と「十二支」、陰陽五行説の「陰・陽」と五行「木・火・土・金・水(もっかどごんすい)」で構成されています。
陰陽五行説とは、「世の中のあらゆるものは陰陽と5つの元素で構成される」という東洋思想の基礎となっている概念です。
『陰陽』とは
全ての物事は「陰」と「陽」が互いに対立しつつも補完し合う2つの側面が実際には一体となって存在し、
自然界のバランスを維持しているという思想です。
『五行』とは、
『五』は「木」、「火」、「土」、「金」、「水」の5つ。
『行』とは行動を意味し、
五行は人生、自然の営む活発な作用、行動、力を意味します。
古代中国において観測が可能だった地球以外の5惑星、
木星、火星、土星、金星、水星の運行の法則を原点としています。
今回はここまでにします。
次回は「十干」について。